あおいいぬ

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新開悠人の人物像と新生箱学の構成について【弱虫ペダルRIDE404感想】


前話から匂わせていた悠人と葦木場の関係について明かされる流れですね!!

新開悠人は、登場時からどんな子だろうとずっと気になっていたのでようやく彼の人物像がハッキリ描かれる様を見られて非常に嬉しいかぎりです。

更に、葦木場がエースとして後輩に示しをつける部分も描かれそうで非常に楽しみです。

なので、今回は現状考えられる新開悠人の人物像、併せて新生箱学の構成要素についての個人的感想と解釈を覚書しておきます。


◯新開悠人の人物像

以前から仄めかしていましたが、やはり偉大すぎる兄へ大きなコンプレックスを抱えていることがはっきりと描かれてだいぶ彼について考えやすくなったなあと思います。

スプリンター最速の称号を持つ兄と、クライマーである自分。
得意分野が全く違うため、同じ舞台で戦えないため、直接対決により兄を超える可能性がほとんど無いこともコンプレックスの増大の要因にもなっていそうです。

なので、彼は「称号」に拘る。
「箱根の直線鬼」「最速の男」を超える擬似手段として、「称号を持つ相手を倒すこと」に拘っているのではないかと思います。

小野田に目をつけていたのは、彼のクライマーとしての実力が客観的に認められている部分よりも、「山王という称号を持っている」という部分があったためなのだと。
悠人が全国的に最速と認められているスプリンターの兄を超えるために、IH個人総合優勝を獲得したという実績を持つ相手はうってつけです。
なので、二日目のスタート前に小野田に声をかけ、序盤の山で挑発し勝負を持ちかけたり山王と何度も呼んだのだと考えます。

やはり、彼の「相手の一瞬の隙をついて出し抜く」というスタイルは勝ちへの執着の表れであり、勝ちへの執着は兄へのコンプレックスから成るものであるのではないかと思います。

また、やはり欠かせないのが葦木場拓斗への敬意の念です。

入部し葦木場と対面するまでの態度は全て葦木場が語ってくれた通りの感想なので割愛しますが、全員が兄を知っているという場の中で、悠人が心から信頼のおける相手はほとんどどころか皆無だったのではないでしょうか。

誰もが自分を通して新開隼人の姿を見ている。
誰もそのままの自分のことなんて見ていない。
そういう意識があったまま自転車競技部に近寄ったら案の定の展開となり、その上不躾な態度をとられたらそりゃ何も信じられなくなりますよね。
彼もある程度は覚悟して行ったのでしょうが、それでも現実は予想以上に自分の感情を抉ってきたんでしょう。

その中で初めて信頼することの出来た相手が葦木場拓斗なのではないかと。

例え、レギュラーに実力で選ばれたとしても現状ではやはり新開隼人の弟だからという噂は嫌でも立つでしょうし、悠人自身がそういう思いを持ってしまう可能性があったと思います。
ですが、ここで葦木場に指摘され、明日発売の号で明かされる二人のバトルにて自分に足りないものを自覚したことで、今こうしてIHの舞台へのチケットを勝ち取ったのは自分の実力であることを心残りなく証明出来たのではないかと思います。

とにもかくにも葦木場拓斗が後輩に示した姿、箱学の誇りについて語る姿とそれに感銘を受ける新開悠人が楽しみでなりません。


○新生箱学について

新生箱学、エースが選んだメンバーが期待に応えるべくして集まったメンバーにより構成されたチームという体制をなぞっていて最高ですね。

福富寿一が荒北靖友に自転車を教えなければ、真波山岳に賭けなければ成立し得なかった部分を二年目は葦木場拓斗が泉田塔一郎を奮起させなければ現在のキャプテンはあり得なかったし、新開悠人に喝を入れなければ現在のチームは成立しないという点がいい感じに効いています。

実力主義であるからこそ集う人間は実力を発揮するために全力を尽くすのがかっこいい…。

一年目の真波山岳には当てはまらない部分ではありますが、一年目の敗北を経験してチームの誇りに気づかされチームの一員であることを自覚するの、滅茶苦茶良さなんですよね。
やっぱり誇りなんだよな…。

ある程度態度や姿勢が目に余っても実力さえあればレギュラーに選ばれる、というところも彼らが実力を発揮できる所以であるのだと。
伝統を重んじながらも臨機応変でありますし、そういう対応をとれる者が代々主将になるんだろうなあ…。やっぱりかっこよすぎるんだよな…。

一年目はエース兼主将でしたが、二年目はエースと主将が別となりそれぞれの役割が顕著になったなあと思いました。

エースを支えるために周囲を固める役割が主将であり、チームのトップである主将を勝利に導くのがエースなんだよなあと。
そしてそのエースの実力を発揮させるのがアシストでそれぞれの舞台で活躍するのがエースクライマーやエーススプリンターで…。
個々で光るものがあるからこそこの役割が輝いてくるんですよね。


でもやっぱりIHはチーム戦で、かつ三日も続く過酷なレースですので何が勝負を決するのかがわからないのが弱虫ペダルの面白さであるとつくづく感じます。

選ばれた理由や選ばれるまでの過程が明かされるのが本当に楽しみです!