あおいいぬ

ツイッターより長い文

弱虫ペダル二年目IHスタート〜RIDE486までを読みまして

 
タイトルの所感です。
現時点での最新話まで読みました。
 
昨年の今頃より少し前くらいに週刊誌追えるメンタルじゃないとなった為週刊誌追うのやめておりました。
その後単行本買ってもなんやかんや追わず積んでいた為、休日をフルに使って読んでない部分を読もうと思い、折角なら二年目IHから読もう!!と読み始めました。
 
一気読みしたからというのもあるんですがカタルシスが半端じゃないですね…。
当時本誌追いながらモヤモヤしていた部分もだいぶ消化されたような気がします。
その辺も含めて所感として残しておきます。
 
 
まず一番は手嶋純太のことからです。
 
二年目IH及び合宿辺りから周囲から凄いと言われても強いと言われても「俺は弱い」で返してしまう彼を見て滅茶苦茶モヤモヤしてたんですよね。
 
キャプテンに任命されてIHに出場してそれでもなお自分の評価は「弱い」のまま。
それは彼のこれまでの自転車競技人生を考えると仕方ないとはわかっているのですが、でもそうして今この場にいる自分へ向けられる好評価の言葉を否定することは彼がここまで辿り着くのに敗退してきた人間や彼と互角に競り合った人間やその言葉を贈る人間の否定とも捉えかねないじゃないですか。
 
それに気づかないまま頑なに否定し続けるのは、なんだかな〜…と思っていたわけです。
なんですが、その辺の自分を上げる評価を葦木場拓斗との勝負で少しでも受け入れられるようになって嬉しかったです。
 
そのようになったからといってこれまでのこと全てが私として許せるわけではないんですけれど、少なくともあの勝負があったことで私は救われました。
葦木場拓斗の元からの人柄に加えて本音も建前も何の意味も成さない極限の状況だから受け入れられたのであれば、そういった本気のぶつかり合いが出来たこと、そして本気のぶつかり合いが出来る相手が居たことはとても幸福なことだと思いました。
 
元は仲良しだった二人がどうしようもない事情で離れ、再開した時には敵同士になっていて、でもだからこそ近くにいた時は出来なかったことが出来たし伝わらなかったことが伝わったんだと思います。
 
どこのチームもどのキャラもそれぞれ勝ちたい思い、そしてその思いを抱くまでのプロセスが心に響くので、勝敗がついて勝った方だけでなく負けた方の気持ちを考えてしまう為手放しで喜ぶっていうのがなかなか難しいのですが、ああして本気のぶつかり合いをして勝つ手嶋純太を見ることが出来て嬉しいですね…。
 
vs浦久保の時はここまで支え合い走ってきた「チーム2人」として、vs葦木場の時はこれまでの自分を培ってきた全てを深めた「自分」の力で勝ったのが本当に良かったです。
 
ここに辿り着くまでの集大成なんですよね。
その間に抱えてきたモヤモヤをここにきて最高のものにしてくれてひとつ救われた感じです。
 
手嶋純太といえば青八木一なんですが、この二人は登場時からコンビ扱いなのもあり特に「足りないものを二人で補う」みたいな側面が強くその部分がIH三日目に来て強調されるのが本当たまりませんでしたね。
 
お互いが自分に無いものに惹かれ、救われる。
相手が折れそうな時は助けてくれる。
お互いがお互いのことをヒーローだと思っていそうなところが明かされ強度が凄いと思いました。
 
 
一年目は途中でリタイアする選手たちを見るとリタイアしないで……となっていたんですが二年目についてはその辺が上手くなったというか、リタイアの描写について「自分の役割を出し切った人間への賞賛」という感じが溢れておりたまりませんでした…。
それともこう感じるのは加齢ですかね…。
 
しかし、IHの質感を得る為に聞き回る銅橋の下りでの荒北さんの「インハイ最終日の先頭はハンパなくキモチイイ」って台詞があったからかもしれません。
これは一年目を読んできた、あの荒北さんの光景を目の当たりにしてきた者の身としてはこれ以上に説得力がある言葉は無いと思いますから…。
二年目IH、一年目の積み重ねがあったからこそ出来るシーンや響くシーンがたくさんあり最高にカタルシスを感じます。
 
あとビビっちゃったのが、今後真波山岳くんの出番がバリバリありそうなところですね…。
正直三年目まで温存させるのでは…くらいに思っていたので…。
それとも三年目が無いことを想定するとここで、ここで小野田坂道と約束の勝負をさせるのが妥当だと、そういうことなんですかね…?
今既出の部分まで読んで最高な気持ちになっていたのが一気に不安に見舞われてきました。
正直滅茶苦茶怖いです………が、今のタイミングで追いつけたことに感謝し本誌の方追っていこうと思います……。
 
語りたいことがそのうちまだ湧いてきそうなのでツイッターにでもぼちぼち書くと思います。
 
弱虫ペダルありがとうございます、ありがとうます渡辺航先生…………。