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kisarasaraのブログ

マギの本誌感想を中心に弱虫ペダル本誌感想とかも。

希望と道筋の在り方【マギ328夜感想】

 

その考えはやり方は間違っている、いやそっちの方が間違っているの押し問答、こういうの大好きです。
絶対悪がいない中でやるからどちらの立場になっても頷けるものがあり読み応えも考え甲斐もあります。
 
アラジンくんがシンドバッドに怒り真っ向から主張を否定しているのがこれまでから今のアラジンくんというものが見えてとても印象的でした。
 
アラジンくんはウーゴくんの創った世界で人々が作ったルールを知らなかっただけで、真っさらな状態でスタートしたわけでは無いんですよね。
アルマトランの悲劇を最初から知っていてアルマトランの悲劇を知り同じことを繰り返さないという使命を背負っていたから、運命を恨み堕転した人たちのことを「不幸」だと思っていました。
 
しかし262夜で白龍の堕転に対する考えに触れてその価値観が引っ繰り返り、「堕転だって自分の意思で選んだこと」だということを知ったことがシンドバッドの意見を否定できる考えを持つようになった大きな要因だったのではないかと思います。
 
決められた運命に従って生きていけない人たちがいる。
運命に自分の望むものが無いと嘆き抗う人たちがいる。
こういった人がいて、堕転することが必ずしも悪いことでは無いことに気が付いたことが決め手となって、それぞれが悩みぬいて考えを導いていくことこそが正しいという考えを確固としたものに出来たんじゃないでしょうか。
だからこそ、シンドバッドの希望を1つの共通のものにしたというやり方が許せなかったのではないのでしょうか。
 
希望を1つの共通のものにするということは、絶対的な正解が用意されているということです。
それはシンドバッドの主張の通り、辿り着く道は違えど人々は争うことなく結論を導くことが出来るでしょう。
けれど、それこそがかつてアルマトランの人々が絶望した光景ではないでしょうか。
 
しかし、どれだけ自分の意思で進んでいようが最終的に用意された正解は他人が決めたことになったのは、どれだけ自分の意思で進んでいるように見えてもそのことも決められた運命の中のこと、の時よりはかなり良い方向に進んだとは思います。
この主張に加えてアラジンくんが一番否定出来ないところである「アルマトランのマギの意見」を決め手にしていますから本当に議論が上手ですね。
 
ですがそこはアラジンくんもシンドバッドやアリババくん達の生きる世界で数年間過ごして喜びや楽しみだけではなく悲しみや苦しみ、それらに囚われて悩んできた人たちを見てきてどうにかしようとやってきたわけですから、アラジンくんの考えはもはやソロモンやウーゴくんの考えだけではなくアラジンくん自身の考えとなっているはずです。
だから自分の考えを主張しにシンドバッドの元に抗議しに行ったというのがとても印象に残ったのかもしれません。
 
どちらが正しいかをアリババくんに託して次回となりましたが、以前「何が正しいかは大勢が話し合って決めるのが正しい道だ」と主張していたアリババくんがどういう答えをしてくれるのかとても楽しみです。