あおいいぬ

漫画の感想が主。

ダビデに答えを求めたシンドバッドの真意とは?/白龍が迎えに行くことの意味【マギ319夜までの感想】


マギ319夜までの内容を含みます!
感想交えつつの考察です。

ダビデに答えを求めたシンドバッドの真意とは?


シンドバッドが特異点と言われる自分自身が何なのか、運命とはなんなのか、その答えを求めた理由が何なのかを自分なりに解釈していきたいと思います。

まず、シンドバッドがあまりにも特別であると評価されそれを自覚していたことが理由のひとつではないかと思います。

何故自分だけが?という、特別であること時に自分を鼓舞させ時に自分を絶望させたりします。

まさにこれまでのシンドバッドが前者で、319夜を受けてのシンドバッドが後者です。

自分が特別で自分に確固とした自信を持ちその自信に基づく行動が出来たのは、運命が見えるという力を持っているのに加えてダビデの声が聞こえるという、自分が特別たり得る根拠があってこそです。
しかしその根拠が消えた今、特別は彼に重たくのし掛かることになってしまったためです。

そしてもうひとつの理由は、自分で自分がわからなくなってしまったこと。

自分自身を見失った時、何であるのか証明してくれるのは過去の経験や自分のルーツ、相対的な評価や共に過ごしてきた周囲の人達です。

彼を証明してくれる人や彼自身の肩書きは多く存在するものの、シンドバッドが自分が特別だと根拠づける「特異点」というのは、証明する人も根拠もあまりにも少ない不安定なものです。

そして、「特異点」という評価をしたダビデやアルバちゃんは姿を消した。

こうなれば、シンドバッドが自分が特別だという自身のもとにしてきた行動にひびが入り始めた時(煌・鬼倭両国の七海連合脱退が顕著ですね)、迷いが生じます。根拠を証明してくれるもの、特に特別の象徴であるダビデの声まで消えて、もう自分に対して迷い始めてしまっているのです。

しかし特異点であることを教えてくれ、かつその答えが信頼出来るのはダビデしかいない。そういう袋小路の状態に持って行かれてしまったのです。そしてその通りシンドバッドはダビデに疑問の答えを求めた。

以上をまとめると、シンドバッドは自分の行いの正しさの根拠を求めたけれど、その根拠を証明してくれるのはダビデしかいないため、というのがシンドバッドがダビデに回答を求めた理由なのではないかと思います。

もし運命の見えるというダビデがこの展開を見越して今のタイミングで消えたというのなら、本当に恐ろしい話です(アルバちゃんが最後自分を頼りに来ることも含めて)。
本当に不穏すぎて目が離せません…。胃が痛い…。


☆白龍が迎えに行くことの意味

そして今回はもうひとつ、白龍が何故煌に戻る前にジュダルを探しに行ったのかというところについても解釈をまとめます。
かなり読者目線のメタ的な話が入るので注意です。

アラジンくん達と別行動でジュダルを探しに行くと言う白龍を見た時はとても嬉しかったんですけれど、元皇帝が国から数年姿を消して、というと戻ってきてすぐの報告義務はあるんじゃないかなあ、と思うところはありまして。事前に姿を消すことになるということは伝えてはいたものの!

でも、そういう自覚は白龍にはいくらなんでもあって欲しいと思いますし、いやあって欲しいどころか確実にあるだろうと思ってはいるので、じゃあそれよりもジュダルを迎えに行くというこを優先したのはどうしてだろう?というところに焦点を当てていこうと思いました。

その前に国に戻るより先にアリババくんに真っ先に会いに行ったのは、アラジンくんモルさんのこともあるし自分なりにケジメをつけなければならないところだったから、だと解釈していまして、じゃあ今回のジュダルの件については、やっぱり彼の中で国に戻る際にはジュダルも一緒でなきゃダメだというケジメの意識があったのではないかと。
何故なら自分が踏み出せなかった一歩を踏み出すために協力を惜しまなかった恩人でありますし、最大の理解者でもありましたし。
国に戻ることも優先事項だけれど、そこに至るのに欠けてはいけないのがジュダルの存在ではないかと思ったわけです。

迎えに行くというのもキーとなっているポイントのひとつだと思っていまして、もう皇帝を降りて行方不明になっているとユナンに聞かされたジュダルは、恐らく煌帝国には行っていない、行っていたとしても宮中には行かなかったと思うんです(行っていたのなら紅玉ちゃんから何かあると思いますし)。
だから、失踪してからジュダルが煌帝国に本当の意味で帰るきっかけとしての白龍、という意味合いも含まれてくるのかなあと。
そこに、白龍が煌帝国に帰るという行為も重なって、国に帰るのに欠けてはいけない存在、ということにもなってくるんじゃないかと思います。

国に帰ることに対して、生き別れた人に対して。どういった思いで向き合うかがかなりの注目ポイントなので、再会シーンに期待がかなり高まってしまいます。


今回記事に挙げたどちらも自分の中の前提が多い話でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます!
今週の本誌も大変楽しみです。これからBSを見て寝ます…。