あおいいぬ

漫画の感想が主。

308、309夜感想と考察



今回はいつも通りの感想と自己解釈の域を超えない程度の中途半端な考察の二部構成です。


○308、309夜にかけての感想

待ちに待っていたユナンの活躍が来てくれましたね!!

アルバちゃんとの対峙がこんなにも早く、それも一対一で実現するとは思いもしませんでした。
しかしあの戦闘、かなり激しかったですね…。
久々にマギにおけるトラウマシーンが更新された感じです。
ここにきて更新されるとは思ってもみませんでした。
あんなの見せられたら勝てないよ…と思いましたがその辺は後述します。

308、309夜において何よりも嬉しかったのは、ユナンの口から「シンドバッドを選んだ」ということが聞けたことです。

何度も繰り返される争いを見てきて疲れて傍観の立場に身を置いたユナンが、シンドバッドというあまりにも王に近しい存在を前にして世界をシンドバッドに託したくなったという、ユナンからのシンドバッドへの感情が明らかになったのが大変喜ばしい…。

補助魔法や防御魔法ばかりを使い、今回披露した攻撃魔法もシンドバッドの真似事であると明かされ、やはりユナンは元々争いごとを好まない性質なのだなあと改めて気づかされました。

しかしユナンが迷宮を乱立させたのは、「理想の王の器に圧倒的に近しい存在が一人だけで世界を支配するのは良いことではない」ということに誰よりも早く気がついていたからで。

そんなユナンを「初めに迷宮を乱立させ世界の混乱を招いた悪人」と評しているシンドバッドにユナンの思いが届いてないのがユナンからのシンドバッドへの感情にまた奥行きが出てくるんですよね…。
加えて、シンドバッドは「ユナンというマギから選ばれた」という自覚が無さそうなのもまた深みが出ていると思います。無自覚な相手に対してあそこまで出来るのは無条件な愛を感じます。見返りを求めない愛といいましょうか…。

今回一人でアルバちゃんと対峙したのも、アラジンくんをアルバちゃんの元へ渡さない目的の奥にシンドバッドを巻き込むのなら、という真の目的があったからで、ユナンのシンドバッドへの感情の深さが非常に垣間見えました。

何度か読み返しているうちに、「これはもはや二人の大切な存在への想いの深さ対決なのでは…」と思い始めるまでです。
出涸らしと呼ばれていますが、ある対象への感情がとても深い二人ですね。年の功ってやつのお陰でしょうか。

そして、ラストでアラジンくん達が駆けつけてきたシーン、とても良かったです。

何度も生まれて死んでを繰り返し、こちらが見える限りの情報では仲間と呼べる人もおらず、一人で世界と世界の狭間で過ごしてきたユナンに助けが入ったこと、そしてその中に一時期ユナンの元に留まっていたモルさんがいるということが何よりも嬉しかったです。
モルさんにとってユナンは、魔力の使い方の師匠でもありますもんね。

そこを踏まえてあの後眷属器で戦ったりしたら非常に熱いと思いましたが、眷属器は今使えないんですよね。
しかし、かつて会うことを止められたファナリス達と稽古をして身につけた強さで戦うのもそれはそれで非常に熱いのでなんにせよ楽しみです。

アルバちゃんの性質上戦闘は不可避だとは思うのですが、戦闘で全てを解決するのは無いだろうと思っているのでどう着地するのか…。
現在のアルバちゃんのソロモンへの感情が垣間見えたのが今後のキーになってきそうではあるのでなんとかアルバちゃんにも報われる展開になって欲しいです。どんな形であれ。


○生の観念について

309夜にてアルバちゃんがこれまでにない程の化け物ムーブを見せびらかしてきたのですが、正直滅茶苦茶かなり怖かったです。

しかし、長い間生き、人間離れした力と知識を得て化け物じみているとはいえ、あくまでも人間であるというところを私は曲げたくありません。

なので、どんな無惨な殺され方をしても精神体を壊されない限り死なないという点を掘り下げ死の観念について考えてみました。


精神体であるアルバちゃんにとって、肉体の死は意味を持ちません。

では、何を以って死とするのか。
それはやはり、「精神体そのものを殺されること」です。
私はこれを拡大解釈し、「死を認めること」が死ぬことであると考えます。

精神を宿す器である肉体がどんな壊され方をしたとしても、「こんな傷は」と称し魔法で元どおりにすることができるため、肉体の死は無意味としている。

それは、1000年身体を取っ替え引っ替えしながら生きてきたからでもあり、肉体の老化を魔法でコントロールすることが当然だったアルマトラン時代を生きてきたからでもあり、彼女がダビデによって造られた存在であるからという様々な要素が絡み合っているためだと思います。

だから、器である身体が木っ端微塵に壊されたとしても、死を認めない。
通常あそこまでされたら「死んだ」と認識してしまうであろうことをされても、その認識が無いためあの状態からの復活が可能だったのかなあと。

勿論、アルバちゃんの核となる部分が精神体であるから肉体を壊されても復活できるのだろうというのは前提としてあります。

しかし、肉体を壊されても精神体である彼女が死を認めたら復活そのもの自体が出来なくなるのではないか、と私は思います。

ちょっと違いますが「病は気から」なんて言葉もありますし、やはり気持ちの問題というか、意志の強さがアルバちゃんの強さのウェイトの大部分を占めているのではないか…と思うのです。

これと通ずるなと思ったのが、煌帝国編の白龍です。

死んでもおかしくないだろうという怪我をしたりフェニクス精神魔法もかかった状態でも倒れなかったのは「身体の限界を精神力が超えた状態」だったからなのではないかと。

脚を失くした時も即座にザガンの義足に切り替えていましたし、肉体の損傷は気概で補うというか気概が無理矢理肉体を引っ張っている状態というか。

見てる側からすると双方にもっと身体を優先してくれと思いますが!見てる側のわがままとも言いますけれど!

しかし、実際は痛覚で意識が飛んだり死を覚悟してもおかしくない場面を精神力で超えてくるのがかっこよかったりするのですよね…。
vsガルダのアリババくんも、痛みで意識が飛んでからの覚醒シーンとかも滅茶苦茶かっこよかったですし。

そしてやっぱり白龍はアルバちゃんの血を確実に継いでいるな…やっぱり親子なんだな…と何度目かの実感をした次第です。

現状、アルバちゃんが最も恐れるのは「死」ではなく「弱体化」であるのがまた怖いところで。

精神体となり死という弱点を克服したアルバちゃんにアラジンくんモルさん白龍はどう立ち向かっていくのかが本当に予想もつかないので本当に楽しみです。


考察にもなってないし結局感想というか今後への期待という中途半端な落ち方をしてしまいました。

本当に309夜は滅茶苦茶怖かったですがそれ以上に得るものもたくさんあってとても面白かったです!
次週も楽しみ!