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kisarasaraのブログ

マギの本誌感想を中心に弱虫ペダル本誌感想とかも。

306夜感想と今後の予想をちょこっと。


306夜、最高にアツい展開を見せていただきましたね…。

白龍が推しの身としては完全に骨抜きにされてしまいました。ヘロヘロです。
とにかく1話丸々白龍がかっこよかった…………というところを語っていきます。


まず、一番初めに言っておきたいのが、アルバちゃんのみならずこちらまで白龍の演技に騙されということです。
前回の記事にて、「復讐を終わらせた白龍が玉艶を倒すと言うのはかなり違和感を覚える」と残しました。
ここに関して当時は、「白龍の中で復讐関係無く玉艶ちゃんは倒すべき相手だからあえて『アルバ』ではなく『玉艶』と呼んだ」と解釈しました。
しかしそうではなく、自分のことをまだアルバちゃんに「復讐に囚われている子供」と思わせる為にわざとそう呼んだのでした。
呼び方ひとつでここまで相手の印象をガラリと変えるところまで計算に入れて「今は『アルバ』と呼ぶべきか」と言った直後に「玉艶」とわざわざ呼び方を言い直したのだから、凄い策略家です。
ここで「アルバ」と呼んでいたのであれば、相手を欺ききれなかったでしょう。
何故アルバちゃんを出し抜き弱点を聞き出した上で戦略的撤退をする事が出来たかがよくわかります。
ただ前のままの自分を装った演技をするだけではなく、相手の受け取り方まで計算に入れていたのだから感服です。
ここまで綺麗に騙されて、すごく気持ちいいですね…。
呼び方ひとつに拘り違和感を覚えないと味わえない気持ちよさなのでかなり快感です。それが白龍に与えられる日が来るとは!最高!!
子供から大人に成長したのが一番わかりやすく表現されていたのはやはりここかなあと思いました。


また、この戦略的撤退にも白龍の成長を非常に感じられました。

初めの頃は「自分が託されたのだから自分がやらなくてはならない、出来ないじゃ済まされない」と頑なに突っぱね、時には自分の身体も顧みず命に関わるまで身体を投げ売り、ジュダルと組んでいた頃はジュダルと共倒れも辞さない覚悟で「世界を殺す」という目的を果たそうとしていました。
そして今回、殺されるかもしれない危機に瀕する可能性が大きい作戦をとったものの、その終着点として「撤退」という方法を選んだ白龍から、「自分を含めて犠牲を最小限に抑える」というやり方を選んだことが、白龍が前だけではなく視野視点を広げ色々な角度から物事を見れるようになれたと感じ取れました。

これまでの白龍は、「自分の死んだ後」の事は考えていなかったのだと思います。
迷宮ザガン攻略時に、「あなたのことを大切に思っている人がいて、帰りを待っているはずです!」とモルさんに言われていましたが、当時の白龍は復讐に囚われまだ視野が狭くその言葉を彼の中で噛み砕けなかった。
しかし、様々な経験をし色々なものを失い、復讐を終わらせた事により視野が広がり、「自分が死んだ後のこと」=「遺された者」の事まで考えられるようになったのではないかと。

つまり今回、白龍が初めから逃げ道を用意していたのは、「今自分が殺されたら困るから」という理由が第一にあったのだと思います。

この作戦自体少しでもタイミングや相手の反応が狂えば本当に殺されていたかもしれませんが、相手が相手なので命を投げ打つ覚悟でやらなければならない事を前提の上で「最悪殺されてもいい」という選択ではなく、「助かるために逃げ道を真っ先に作る」という選択をした事が非常に喜ばしいです。
そして何よりも逃げ道の先がある事。これがとても嬉しいですね。
ボロボロになるであろう自分を助けてくれる信頼出来る仲間がちゃんといる事が本当…嬉しいですね…。
その中に先述した通りのやりとりがあったモルさんがいるのが白龍のこれまでの軌跡が辿れるというものですね…。

今の白龍は決して自分の過去を否定する事は無いだろうという謎の自信が湧いてきました。
きっとジュダルやアリババくんに再会しても大丈夫だろうという謎の自信が今はあります。
今後どうなるか〜を考えすぎると悪い方向にしかいかないのでとにかくこれまでを経てきた今の白龍を見ていると非常に安心感がありまして…。
かなり贔屓目入っているかもしれませんが。
とにかく305夜に引き続き、いやそれ以上に306夜の白龍がかっこよかったんで…。白龍がかっこいいのは元からなんですけれど…(こそういうところが甘い)


今回「自分の命も含め犠牲を最小限に抑えた方法をとった白龍」というところから発展するのですが、もしかして白龍は簡単に何かを手放したりするような事をしないんじゃなかろうか、と思った次第です。

これまで真っ先に犠牲にしてきたのが自分の身体だった白龍が、自分自身が助かる方法をとったというところが割と重要と思っていまして。
つまり、「犠牲を出すやり方を簡単には選択しない」「一度得たものは簡単に手放したりしない」という思考を持つようになったのではないか、と考えたのです。
前者は白瑛ちゃんに対して、後者はジュダルに対して生きてくるのではないかなあと思っております。

前者について考えた結果、白龍の「姉上には子が無いからな」というかなり冷たく聞こえてしまう台詞と態度を、私はあくまでもアルバちゃんを欺くためだと捉えました。
あの場で白龍が動揺しアルバちゃんに付け入られる隙を作っていたら逃げ切る事は出来なかったでしょう。
そして同時に、そこまで冷静な態度は弱点を晒した相手にとってはかなり有効な精神的ダメージを与える事が出来ます。
だから一連全てがかなり計算されている演技なのだと思いますし、それをそつなくやりこなす白龍がやっぱりかっこよかったなあと…(そういうところがダメ)
つまり、今の白龍が「姉上の肉体を消せば解決する」なんて短絡的な事は考えないのではないかと思っております。

そして後者について、自分の命に対してぞんざいな扱いだったのが、自分の命の価値に気づいき尊重に扱い始めたというところから、白龍が戻ってきたジュダルを受け入れないなんて事は無いと思います。
あるものへの価値を認めておきながら、価値あるものを簡単には手放すという事は無いかと。特に自分の同じ存在と認めたジュダルに対しては。
考え方が変わった白龍を見てジュダルがどう出るかは予想出来ないですが、現時点では私は白龍の方からの拒絶は無いと予想していますので、ジュダルの選択に任せたいという気持ちです。
彼には自分で選択の行える自由な人生を謳歌して欲しいです。
そしてその選択が本当に選びたかったものであって欲しいのです。
個人的にはその先が白龍だったら嬉しいなと思っているのですが…。
ジュダルの登場も待ち遠しいです。

そして最後に、アルバちゃんについて語ります。

非常に面白いと感じたのが、アルバちゃんが力を十分に発揮するための条件です。
そして更にそれが、女性性を前面に押し出すという制約である事。
ここが先生がすももももももから扱ってきた「家族の問題」が重要視されているなあと感じた次第です。

ダビデから作られた人工体であるアルバちゃんですら「血の繋がり」から逃れられないのだなあと。
親を知らないのに親である事に縛られているのがとても面白いと思いました。

アルバちゃんは元から持っていない、血の繋がりという切っても切る事が出来ない繋がりを自ら持ってしまったわけです。
そしてその繋がりの象徴である「子供」に出し抜かれ、脅威に近い存在になった。
それも、これまで自分の掌の上で転がしていたと思っていた白龍がです。

白龍は復讐を終えたましたが、白龍とアルバちゃんを繋ぐものは復讐だけでは無いため二人の間には不可抗力で因縁が出来てしまったなあと考えるとワクワクします。

そういうところから、私は最後のアルバちゃんの笑みを「張り合いのある人間がソロモン以来ようやく現れたから」だと捉えています。
親として子供の成長を喜んで、というのも好きなのですが、親子以上の因縁が二人の間に出来たのでは無いかなと思いまして。
単純にこちらの方が私の好みだからというのは大いにありますが。

長い間ソロモンのように張り合いのある相手も現れずほぼ敵無し状態(現れても殺すか取り入るかすればいいだけ)で、イル・イラー復活のために国の内部を手繰る事と子を成す事をしてきたアルバちゃんにとって、実力は及ばずともその実力の差を埋めるために巧妙に自分を陥れ出し抜いた相手は相当張り合いがあるものだと認めたのではないかと思います。

しかしその事を認めたくないが故に最後自分の最終目的を確認するような事を言ったのだと解釈しました。

今後アルバちゃんがどう動くかはかなり見ものですね。
これから急いで子供を作るにも妊娠期間、子育ての期間を考えるとそう迂闊には行動に起こせないでしょうしこのまま白瑛ちゃんの身体を借りるのだと思いますが…。

次回からまた舞台が回想から戻るのでどのように話が進むのか非常に楽しみです。


それでは。